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ヘラス・ヴェローナ・アカデミージャパン・サッカークリニック 実施レポート
FC琉球さくらの下部組織であるFC琉球aleさくらは8月15日(金)、糸満市西崎陸上競技場にてヘラス・ヴェローナ・フットボール・クラブ(イタリア・セリエA)のアカデミーコーチによるトレーニング指導を受講いたしました。
■ サッカークリニック
FC琉球aleさくら所属の12歳~16歳を対象に、ヘラス・ヴェローナ・フットボール・クラブのアカデミーを担当するアンドレア・マルコーニコーチによる指導を受講しました。




■ 本イベントの協賛
新垣優香/Yuuka ARAKAKI

沖縄県立首里高等学校の染織デザイン科を卒業後、首里流染、玉那覇紅型工房、沖縄県工芸指導所(紅型コース)を経て2009年に作家としてデビュー。2011年と2012年に「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」で2年連続大賞を受賞。日本美術展覧会(日展)入選、日本新工芸展3年連続入選など、着実に実績を重ねる。また、ウルグアイ(海外)や西武池袋本店、伊勢丹新宿店などで個展(展示会)を開催。他にもヒルトン沖縄北谷リゾートのエントランスに飾る作品を提供するなど、伝統工芸という固定概念にとらわれない発想(モチーフ)、技法(重ね型)、材料(グリッター)等により独特の作風が高く評価されている。FC琉球さくらのユニフォームデザインも手掛け、沖縄(読谷村)を製作拠点とする新進気鋭の紅型作家として注目されている。
コメント
「沖縄の伝統工芸である紅型(びんがた)の魅力に惹かれ、現在作家として活動しております、新垣優香と申します。ご縁あって、FC琉球さくら様のユニフォームに私の紅型デザインを採用いただき、今回はFC琉球aleさくら様とヘラス・ヴェローナ・アカデミー・ジャパン様が行うトレーニングをスポンサーとして応援させていただくことになりました。
学生時代はテニスに打ち込み、中学・高校を通してインターハイに出場した経験もあります。スポーツを通じて得た学びや人とのつながりは、今も私の大切な宝物です。
この取り組みが、スポーツを通して子どもたちの成長を支え、運動能力の向上だけでなく、挑戦する心や自ら考える力を育むものと伺い、本当に素晴らしい理念だと感じております。
また、沖縄の伝統文化のひとつである紅型が、サッカーという世界共通のスポーツを通じて全国、そして世界へと広がっていくことは、私にとって大きな喜びです。紅型の色彩や模様には、自然や人々の願いが込められており、それがスポーツと融合することで、多くの方々に新たな感動やつながりを届けられるのではないかと願っております。
私も一児の母として、その想いに深く共感し、心からの応援とともに、皆さまのこれからの活動のご成功をお祈りいたします」
【HELLAS VERONA ACADEMY JAPAN 沖縄事務局(CIRCOLO 201)宮城徳士】

「昨年のFC琉球アカデミーとのタイアップに引き続き、今年はFC琉球aleさくらの皆さんとトレーニングが行えたことを嬉しく思います。私たちがFC琉球のゆいまーるカンパニーとして協賛させていただいているご縁とクラブスタッフとのご縁、イタリアと沖縄・日本で出会ってきた人たちとのご縁により、この企画が実現しました。
ヘラス・ヴェローナ・アカデミーの育成メソッドにもある、子どもたちそれぞれが自分で判断し、チャレンジし、失敗を繰り返しながら大人とともに成長していくこと。そして、イタリアの教育において大切にされているひとりひとりの個性や自主性を尊重すること。また大人は、自ら成長していこうとする子どもたちにその都度適切な環境を整えていくこと。
我々の理念にも通じるこのような基本的教育観をもとに、サッカーというスポーツを通して沖縄の子どもたちがのびのびと成長していくサポートができれば幸いです。そして今回のトレーニングセッションを行うにあたり、かねてからの友人である紅型作家の新垣優香氏にご協賛いただけたことを嬉しく思います。同氏は、FC琉球さくらとFC琉球aleさくらのユニフォームに描かれている紅型模様をデザインした作家様です。改めて、この場を借りて御礼申し上げます。ご協賛ありがとうございました」
【HELLAS VERONA ACADEMY COACH アンドレア・マルコーニ】
「昨年に引き続き、沖縄でFC琉球の皆さんと一緒にトレーニングが出来たことをとても嬉しく思っています。来るたびに新鮮な気持ちで、沖縄に到着したときにはとても感動しました。
ヘラス・ヴェローナでも女子チームのトレーニングを見学することはありますが、コーチとしてトレーニングセッションを行うのは初めての経験でした。FC琉球aleさくらの選手たちとは本当に素晴らしい驚きの時間を共有し、存分にトレーニングを楽しむことができたと思います(沖縄の暑さを感じないほどに!)。
そして、プレーの面では、テクニックや戦術理解度、判断力において高いレベルにあると感じました。何より私が驚いたことは、チームのメンバーが海外から来た私にすぐに心を開き、思いのままにトレーニングに挑んでくれたことです。それは決して簡単なことではないですし、当たり前に出来ることでもありません。
FC琉球aleさくらのチームは、技術面だけでなく個性や人間性においても素晴らしいポテンシャルを秘めていると思います」
【FC琉球aleさくら キャプテン 塩川 心琴】
「トレーニングごとに毎回異なるテーマが設定されていたため、難しさを感じる場面もありましたが、楽しくプレーをすることができました。
最初のアップは、普段私たちが取り入れていない内容で、仲間とのコミュニケーションをいつも以上に取ることができました。「トランジション」や「スピード」をテーマにした練習では、攻守の切り替えを素早くすることや、シュートまでのスピードを意識しました。これらは、現在私たちのチームでの課題でもあり、改めて重要なポイントだと感じました。
また、アンドレアコーチが、プレーごとに評価やアドバイスをくださったことで、「もっと挑戦してみよう」という前向きな気持ちが強くなり、各トレーニング終わりには「なぜこのトレーニングをしたと思うか?」という質問があったことで、目的や意図を意識しながら取り組むことができました。
また、イタリア語やイタリアで有名な曲も教えていただき、文化交流の時間もとても楽しかったです!今回はこのような貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました」
■ Hellas Verona (ヘラス・ヴェローナ)について
ヘラス・ヴェローナ・フットボール・クラブ(Hellas Verona Football Club S.p.A.)は、イタリア・ヴェローナを本拠地とする1903年設立のサッカークラブ。近年はセリエAに定着し、今季で6シーズン目。1984-85シーズンにはセリエA優勝も達成した。
過去にはイタリア代表としても活躍したFWパオロ・ロッシやフィリッポ・インザーギ、ルカ・トーニなどが所属。チェルシーでCL制覇に貢献したイタリア代表MFジョルジーニョ(現アーセナル)も同クラブで成長を遂げている。また、過去にJリーグでプレーしていたドラガン・ストイコヴィッチも、1991-92シーズンにヴェローナでのプレー経験あり。
クラブとして困難な時期もありながら、ヴェローナの街の歴史が示すようにチームは粘り強いサッカーを展開する。同じヴェローナを本拠地とするキエーヴォとの一戦は、ダービーマッチとして熱烈な盛り上がりを見せる。